先日、東京新聞の方からの依頼で、10月30日に発表された政府のデフレ対策に対するコメントを同紙に載せさせていただきました(「結果的に問題先送り−総合デフレ対策へのコメント−」参照)。
小泉政権の政策については、今回のデフレ対策がどうのというよりも、これまでのレポートでも書いているように(下記関連レポートをご参照ください)、財政赤字削減と不良債権処理を主軸に据えるという出発点が間違っていると考えているものですから、今回の政策に対してということではコメントもしにくいですし、私の考えていることの全体像は、なかなか伝わらなかったのではないかと思っています。
日本の未来のために今何が必要なのか、以前からずっと考えてきましたが、半年間の研修で欧州の経済・社会をこの目で見てきたことや、静岡県空港の戦略研究プロジェクトに参加して公共セクターの役割について考える機会を得たことなどで、ようやくその全体像が自分の中で組み上がってきたという感触を持っています。それについては、近いうちに具体的なペーパーにまとめる作業に入りますが、そのプロセスは、このサイトにも順次アップしていきたいと考えています。
関連レポート
■小泉改革への期待−良い構造改革、悪い構造改革−
(読売ADリポートojo 2001年7月号掲載)
■不良債権問題をどう考えるか−本質はリスク処理システムの再構築−
(読売ADリポートojo 2001年8月号掲載)
■新時代の金融システム−「良い構造改革」の先に飛躍の可能性−
(読売ADリポートojo 2001年11月号掲載)
■今求められる構造改革とは
(The World Compass 2001年10月号掲載)
■高齢化時代の日本経済
(The World Compass 2001年5月号掲載)
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