2007年には、このサイトでもすでにお知らせしたとおり、このサイトや出版社のサイトで書き続けてきた「映画でみる私たちの経済」の企画を、単行本「未来への経済論−映画で読み解く私たちの行方−」(Amazonの紹介ページへ)という形で結実させることができました。また、読売ADリポート“ojo”誌上で8年にわたって書き続けていた「経済を読み解く」の連載が12月で終了しました(最終回「経済の行方−成熟化とグローバル化の先にあるもの−」へ)。この二つが重なったのは、偶然に過ぎませんが、私にとっては、仕事のサイクルの大きな岐路に立っていることを感じさせる出来事でした。
そうした思いもありまして、2008年には、グッと力を入れなおして、インプット、アウトプット両面で、新たな展開を求めていきたいと考えています。インプットの方では、まずは、すでに取り組んでいる、「消費者」という位置付けを超えた「豊かさ」の行方を考えるというテーマがあります。それに加えて、現代における経済成長の意味を問い直すために、日本の高度成長期に起きたことと、同時期に日本とよく似たポジションにあったドイツ、さらには現在の高成長国である中国で起きていることを対照してみることを考えています。アウトプットの方は、これらの企画の展開次第ということになりますが、このサイトでは、その経過について、随時お伝えしていきたいと考えています。
ということで、2008年も未来経済研究室をよろしくお願いいたします。
Views & Impressions バックナンバー一覧
|