2008年の当サイトでは、アップするレポート数はいささか減ってしまいました。これは、昨年の年頭にも書いたことですが、私自身の仕事のサイクルが一つの転機を迎え、外向けに自由に書いていく部分よりも、勤め先の社内に向けた情報発信のウェイトが大きくなってきたことが最大の理由です。
そしてもう一つは、2008年という年が世界経済にとってまさに激動の一年となり、年初から次々と起こる変化、出来事に応じてレポートを作るのに追われて、計画していた調査・研究が思うように進まなかったという面もあります。とくに9月のいわゆるリーマン・ショック以降は、日々の動きを追いかけるのに精一杯という感じでした。その一部、公開できるものについては、このサイトにもアップしてきましたが、振り返ってみますと、中長期的な視点を保とうとしてはいるものの、現下の金融危機の意味と展開をどう見るかに常に焦点をあてる形になってしまっていました。
まあ、今回の金融危機は、それくらい大きな出来事、というよりも大きな転機であったということでもあるわけですが、2009年には、この前後に起きた出来事の因果関係を、さまざまな時間軸で改めて整理してみることから始めてみたいと考えています。そして、そのプロセスを経ることで、中長期的な研究テーマにも変更や追加が生じることになるでしょう。
このサイトには、そのあたりの経過も含め、可能な限りアップしていきたいと考えておりますので、2009年も引き続き、未来経済研究室をよろしくお願いいたします。
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